タイトル通り。


 








 今年も年の瀬なので、振り返り記事を書く。

 2022年は、大きく環境の変わった年ということもあり、昨年ほどゲームはできなかった。全部で50と数本といったところだろうか。ただ、中には時間がかかる大作系も混ざっているので、私としてはこれでも頑張った方だと思う。せっかく購入したPS5があまり活かせていないので、来年は有効活用したいと思っている。

 で、来年の展望だが、とりあえず『Starfield』が楽しみである。ベセスダの完全新作で、超大規模なオープンワールドRPGということで、とにかく期待が高まる。他には特別強く意識しているタイトルは今のところないが、度肝を抜くような作品と出会えることを期待している。


 それでは、今回も印象に残ったゲームを紹介し、雑感を載せる。

☆個人的GOTY2022

shitekigoty_2022

1位:RPGタイム! ~ライトの伝説~
2位:As Dusk Falls
3位:ELDEN RING

4位:Bright Memory: Infinite
5位:DEADCRAFT
6位:A Plague Tale: Requiem
7位:Nobody Saves the World
8位:PowerWash Simulator
9位:蒼き雷霆ガンヴォルト鎖環
10位:Chorus

審査員特別賞:Scorn


 以下は各タイトルの雑感。(情報は2022年12月31日時点のものです


RPGタイム! ~ライトの伝説~(Xbox Series X|S/1位)

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 たった2人のクリエイターが、総製作期間9年をかけて完成させた作品。フルストーリードリブンの作品なのでプレイ面でどうというところはないのだが、とにかく画面の描き込みが凄まじい。これは確かに、9年かかってもおかしくないクオリティだと感じた。

 ゲームプレイについて目新しいところはないものの、「一番衝撃を受けたタイトル」という側面で考えると、年末まで待ってもこの作品を越えてくるタイトルはなかった。それだけ、クリエイターの執念が鬼気迫って伝わる作品であった。


As Dusk Falls(Xbox Series X|S/2位)

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 『HEAVY RAIN』主要スタッフによる完全新作。基本的にはテキスト選択型のADVで、選択肢の決定はもちろん、QTEの成否などでもストーリーが次々に変化する。本作はとにかく分岐が多く、各チャプター完了後に「どのような選択肢を選んだか」が全ルートの概略図から表示される。世界中のプレイヤーの選択が割合表示されるのも興味深い。

 ストーリーは常に緊張感があり、見応えもあるし、実写とイラストが入り混じったようなビジュアルも面白い。惜しむらくは選択テキストとストーリー展開が時折噛み合っていない感じがすることか(ローカライズの問題か、もともとのつくりが原因かは分からない)。スマホなどを使って最大8人でマルチプレイ(!)が出来るのも斬新な試みだと感じた。強くオススメしたい。


ELDEN RING(Xbox Series X|S/3位)

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 説明不要のダークファンタジー。この作品については、私ごときがいまさら多くを語る必要はないだろう。一つ言えるのは、やや食傷気味となりつつあった「ソウルライク」と言うジャンルに、創始者自身が新しい形を提示したこと、オープンワールドというゲーム形式にも十分に適合しうると示したこと、これが最大の意義であると思う。必ずしも救いがあるとは限らない、ほの暗い世界での壮大な旅を、存分に堪能できる大傑作であった。


Bright Memory: Infinite(Xbox Series X|S/4位)

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 剣戟アクションを中心に、FPSやSF、ファンタジーなど実に多種多様なゲームジャンル・世界観から要素を抽出してまとめ上げられた作品。ここまで節操なく色々なものをつめ込むと普通はうまくいかないものだが、見事に1つのゲームとして昇華されている。

 驚くべきは、本作、ほぼ1人のクリエイターによって製作されたという点である。1人だったからこそ、ここまでまとまりのいい作品になったのかもしれない。短く、すぐに終わってしまうのだけが残念だが、アクションの爽快感やテンポのよさ(これを唯一阻害するステルスパートは惜しい)はそれを補って余りあるものだった。


DEADCRAFT(Xbox One/5位)

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 『牧場物語』『ルーンファクトリー』で知られるマーベラスのDL専売作品。これ、個人的には今年一番のダークホースである。ゾンビがテーマなので無論グロテスクなバトルもあるのだが、それ以上に面白いのがクラフトや農耕の要素。バトルで手に入る素材の収集とうまくシステムがかみ合っており、ついつい遊びこんでしまう。

 個別記事では「汚いルーンファクトリー」だの「牧場物語グロテスクver.」だの、好き勝手なことを書いた。確かに、死体をゾンビにしたり、そのゾンビを生きた(?)まま素材にしたりと悪趣味な部分もある。だからこそ、そんなゲームで牧場物語的なことができるミスマッチが面白いとも言える。あまり目立たない作品ではあるが、興味があればぜひプレイしてほしい一本。


A Plague Tale: Requiem(Xbox Series X|S/6位)

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 『A Plague Tale: Innocense』の続編。ハイレベルなグラフィックと、ステルス主体かつ選択肢の多いアクションが特徴。ストーリー演出も巧みで、最後まで目が離せない。特に目立った欠点もなく、ストレートに完成度の高いアクションアドベンチャーとなっている。それだけに、日本代理店の都合で当面、日本語化が延期されてしまった点は非常に残念である。英語に自信がある方は待たずにプレイ、そうでない方も日本語化されたら忘れず遊んでみてほしい。


Nobody Saves the World(Xbox Series X|S/7位)

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 これもダークホース的作品。様々な姿・能力を駆使して戦う俯瞰視点アクションRPGで、中にはナメクジなど想像もつかないようなものも。また、本作は敵の耐性が細かく設定されており、頭を使って戦略的にバトルすることが要求され、やり応えは抜群である(反面、必ずしもサクサクとテンポよく進められるばかりではない点には注意)。見た目以上にじっくり遊べる作品となっていて、おすすめ。


PowerWash Simulator(Xbox Series X|S/8位)

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 最近流行りのシミュレーター系タイトル。本作は、高圧洗浄機で自動車や建物をキレイにしていく。とにかく淡々とした作品で、洗浄度が100%になるまで地道に掃除をするのみである。とはいえ、ノズルの選択や効率的な洗浄手順の模索など、マニアックなシミュレーターの側面だけでなく「ゲームらしい」部分もある。ストーリー仕立てなので着地点もあり、終わりがないタイプのゲームが苦手な人でも一安心。「ながらプレイ」に向いた作品なので、音楽・動画視聴と同時進行で遊ぶのもよいかも。


蒼き雷霆ガンヴォルト鎖環(Xbox Series X|S/9位)

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 私の怠慢で個別記事化していないが、非常に面白かったタイトル。アクションが全体的にスピーディで爽快感があり、テンポも良く、かつ程々に短いので飽きずに最後まで遊べる。ドット絵も綺麗で、『ガンヴォルト』シリーズ(スピンオフの『白き鋼鉄のX』も含め)の集大成とも言える作品だと感じた。ストーリー面では前作から時代が大きく変化しているので、本作から遊んでもさほど問題ないと思う。おすすめ。


Chorus(Xbox Series X|S/10位)

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 SFフライトアクション。先に難点から書くのは気が引けるが、とにかく世界観が分かりづらい。ローカライズはそこまで変じゃないと思うのだけれど、専門用語が説明なしでバンバン繰り出されてくるので理解が追いつかない。また、フリーズなど不具合も多く、プレイの気勢をそがれてしまうこともしばしば。

 逆に言うと、それ以外の部分は文句なしで楽しい。スリリングなドッグファイトに能力バトルを組み合わせた戦闘システムは、唯一無二である。操作感覚がまた良好で、超性能で戦闘機を自在に操っている感覚を味わえる。グラフィックも中規模タイトルとしてはかなりレベルが高い。いろいろ腐したがオススメの一本。


Scorn(Xbox Series X|S/審査員特別賞)

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 ホラーアドベンチャー。あまりにグロテスク。グロテスク過ぎる。単に趣味が悪いと感じる人もいるだろうが、この暗さ、不気味さ、不快さを美しいと感じられるプレイヤーにはたまらない世界観である。アクションゲームとしては不親切な点が多すぎるのが惜しいところ(だからランクインはさせなかった)。CEROを通したらまず発売できないレベルの作品なので、耐性のある人だけどうぞ。



 今年はこんなところである。来年どれくらいゲームができるか分からないが、効率よく、段取りよく、かつゲームの核心的な面白さにもきっちり触れるような遊び方をしていきたいと思う。どんな出会いがあるだろうか、期待したい。

 それでは、よいお年を。



 結