タイトル通り。

 








発売元:スクウェア・エニックス
発売日:2022年12月13日
機種:Xbox Series X|S
価格:6,820円

(C) 2007, 2008, 2022 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA


 プレイステーション・ポータブルで発売された『クライシスコア ファイナルファンタジーVII』のリマスター版。対応機種はプレイステーション4/5、Xbox One/ Series X|S、ニンテンドースイッチ、PC。


 以下は超手短に感想。なお、私はオリジナル版は未プレイなのでご了承のほど。

 リマスターということでまず気になるのは、画質だろう。はっきりいって、リマスターの域ではなく、半分リメイクに近い。昨今の作品と比べても、それほど見劣りはしない。それだけに、主にイベントシーンで、キャラクターのモーションが(たぶん)当時そのままでぎこちないのはちょいと気になる。

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 ゲームの特徴としては、アクション要素が強め。戦闘フィールド内を動き回りつつ、コマンド入力で敵を攻撃したり、防御・回避したりする。また、装備したマテリアを使うとアクションや魔法を発動できる。オリジナル版『VII』とは少々雰囲気が違うが、試みとしては面白い。

 なお、マテリアはプレイ中に頻繁に入手できるのでそう困らないが、管理方法がやや瑣末。どんどん溜まっていくので、整理が非常に面倒である。

 ゲームバランスとしては、メインシナリオ中のレベル上げがやや困難な構成のため、サイドクエストを攻略することが前提だろう。そうしないと、どう遊んでも育成が不足してしまう。

 で、そのサイドクエストは都度面クリア型となっている。元が容量の限られたPSPのゲームだから仕方ないが、今遊ぶとどうしても、かなーりレトロなつくりに見える。

 最後にストーリー。『VII』の物語と世界観を知っていることが大前提である。したがって、本編を知らないなら全くオススメできないし、これから本編を遊ぶ予定の人も(リメイク勢も含め)後回しにした方が良い。特にリメイクで『VII』に入門する場合は、かなりストレートにネタバレを食らうので注意(まあ、『VII』のネタバレなんてネットを使っていればどこかで確実にぶち当たるものでもあるが)。

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 ストーリーの内容の方については、終局に向かうことが決定づけられているためやるせなさが残るが、その後の本編の展開を知っていればグッとくる部分も多い。スピンオフとして非常に真っ当なつくりだと感じた。

 本編で人物像がほとんど語られないザックスや、「英雄」から変貌していくセフィロスなど、『VII』のキャラクター描写の補完としても秀逸。しかし、たまに入るプリレンダムービーのくどさはちょっと難。


 一言でまとめ。なにを期待するかによって評価は変わります。PSPのゲームの純粋なリマスター作品を望むのであれば破格の完成度ですが、完全新作と同等の期待をすると古臭く感じるかもしれません。『VII』の世界観が好きなら。







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投稿:2023/2/5